いつだって私たちを異次元空間に連れて行ってくれる、サイケデリックミュージック。
そしてその音楽性はどこまでも無限に進化していきます。
私たちの想像をはるかに超えた、2025年現在、令和のサイケデリックロックバンドを紹介していきたいと思います!

筆者もサイケデリックガールズバンドやってるんだよね!
令和の時代のネオサイケデリア〜日本のバンド編〜
言わずと知れた人気バンドから、知る人ぞ知るインディーバンドまで幅広くご紹介させていただきます!
プレイリストはこちら↓
2025、サイケデリックガールズバンド特集はこちら↓

Tempalay
もはや誰もが知っているTempalay(テンパレイ)。小原綾斗(Vo.Gt)、藤本夏樹(Dr)、AAAMYYY(Syn.Cho)の3人組。
まず曲が良い!例えば奇妙でインパクトのあるイントロの曲でも、サビはポップでお洒落。それなのにそのあとちゃんと最初の奇妙さに戻って、回収してくる。
曲の作りがとっても巧妙。そしてどの曲もCメロが抜群に良い。私はCメロの天才だと思っている。小原さんのボーカルのみならず、AAAMYYYちゃんがボーカルを担当する曲も、ガラッと雰囲気を変えてきてとても多彩だ。
そしてここ数年で音質がかなり良くなってきたのを感じている。音源だとたくさん音が重なっていたりエフェクトも多かったりするが、それなのにスッキリ聴こえてくる。
ノリの良い曲も、ゆったりした浮遊感のある曲もどちらも素敵。
嵓宮
先日HELLO INDIEでライブを拝見した嵓宮(がんぐう)。もうかっこよくて堪らなかった!
わたしが見たのはVo&Gt、Ba、Dr、Key&Saxの4人編成でのライブ。(調べたが、メンバーの名前はわからず…)
幾何学模様やSPEED GLUEを連想させるような、60年代70年代のサイケデリックルーツありの、ジャズやブルース、オルタナティブな要素を含んだバンド。
ファズやワウに加えて、ボコーダーエフェクトを使ったギター演奏も素晴らしい!
マスロックやミニマルな曲もあったり、ゆらゆらとした心地の良い曲もあったりで、すごく楽しめたライブでした!

元DeLoreansのメンバーがやってるバンドなんだよ。
Minami Deutsch(南ドイツ)
南ドイツとはKyotaro Miura(Vo.Gt.Syn)、Taku Idemoto(Vo.Gt)、Keita Ise(Ba)からなる3ピースクラウトロックバンド。
8年ほど前にdipとの2マンで見たことがありその頃から話題だったが、今も進化し続け活動している。
音源こそ数年出ていないようだがライブ活動は活発で、海外ツアーをこなし、先日もGURUGURU BRAIN(幾何学模様から発足したレーベル)企画でMaya Ongakuとの共演が大盛況だった。
反復し突き進んでいくクラウトロック、エレクトロニカ、民族音楽、変拍子や実験的なものなど、様々な要素が入り混じった曲はとても中毒性があり踊れるミュージックだ。
おとぼけビ〜バ〜
好きすぎて何度もおすすめしてしまう…
世界中を飛び回り、目まぐるしい日々を送っている彼女たちの生き様を見ていると、小さな事でくよくよしてる場合じゃないなと思う、ほんと。
あっこりんりん(Vo)、よよよしえ(Gt)、ひろちゃん(Ba)、かほキッス(Dr)の4人組。現在かほキッス育休により、少年ナイフのドラム、えみさんがサポートに入り活動中。
立命館大学の音楽サークルを通して結成されているようだ。

そうかー、みんな頭良いんだなあ
あっこりんりんの真っ直ぐな眼差し、捲し立てるようなボーカルが大好き!
いつだって全力スタイルなサイケデリックパンクガールズバンドです。
CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN
センスの塊のようなバンド。Daido(Gt&Vo)、Yuta(Ba)、So(DJ、マニピュレーター)の3人組。
マニピュレーターって何?と思ったけど、パソコンに打ち込みなどを入れて操作する役割の事みたい。
キューバ音楽からの影響や日本の70〜80年代の音楽の要素を感じる。が、そんな言葉では一括りに出来ないバンドだ。
ベースのYutaさんはなんと細野晴臣さんのお孫さん!そうかあ、とってもおじいちゃんの影響を受けている。
歌詞のユーモアさもだ。音頭や民謡のような曲があったり昔の言葉を使っていたり。技術もしかりだが、それよりアイディアとセンスで音楽をやってるという感じ。

Yutaさんはシャッポというバンドもやっててそれもめっちゃいい!サポートギターは小山田米呂さん!(小山田圭吾さんの息子さん)
鬼の右腕
今年の朝霧ジャムに出演するという事でチェックしていたバンド。
ジャケットやアーティスト写真はまるで獣のような出立ち。一体本性は?
どうやらガールズバンドのようだ!民族音楽とロックを掛け合わせたようなスタイルで、動画で見るにステージングも凄そうだ。きらびやかな民族衣装に身を包み、静かに神聖な雰囲気で曲が始まると思いきや、荒々しく激しいファズが鳴る。
OOIOOや幾何学模様なんかも思い出すような音楽性だがまた違う。実際に見てみたいなと思わせられる。
老人の仕事
もののけのような、ほこりのような(?)着ぐるみを着たkillie、CxPxS、johannのメンバーを中心に作られた4人組バンド。見た目がかわいい。
しかし音楽はドゥーム感の強いサイケデリックロック。重厚でスローロック、時に激しい音楽とパフォーマンスは圧巻。
以前までは目がついてなかったのですが、最近赤く光る目が追加されたようです。
割礼
大好きなバンド。89年結成ですが、かなり進化しつつ今でも現役でライブをやっている大御所バンド。
メンバーも変わりつつ現在は4人編成で、ギター2本が轟音で絡み合う音楽は素晴らしい。
音が鳴った瞬間、重力が減ったかのような浮遊感(まじで体が軽くなる)。フワフワとしたスローなロックだが、決して重たくない。軽やかで気持ちの良いサウンドだ。
ノリの良いロックンロールな曲も、どこか奇妙で妖怪を連想させるような音楽で大好き。

ばけねこはエフェクターちょっと真似してるくらい、割礼が好きなんです。ギターの音、日本一!
dip
サイケデリックなシューゲイザーバンド、dip。
曲はアルバムによってコンセプトも変わっていくようだ。
NUE!などのクラウトロックを連想させる、ミニマルで踊れるような曲もあれば、ガレージロックサウンドの曲、ゆっくりとしたスローロックな楽曲もあって聴いていて本当に飽きない。
dipのヤマジカズヒデさんは、先日のフジロックでもギターリストとして活躍している(ROUTE17 rock’nroll orchestra)。戸川純さんのバンドでもギターを弾いていたりとても多才だ。
たくさんのエフェクターを足元に並べているが、音痩せする事なくいつも特別良い音が鳴っている。

いつも足元にぐるりと20個くらいエフェクターが直列で並んでいて、かっこいいなあ。

え?MVにイッツジー(板尾さん)出てる!!
Boris
海外でも活躍するサイケデリックロックバンドBoris。
その音楽性はロック、メタル、アンビエント、ゴシックロックなど様々な局面を持っている。
かつては大文字のBで始まるBoris(激しめ)と小文字のbで始まるboris(実験的)でバンド名の表記によって曲の雰囲気が違っていたようだが、今では「Boris」として統一されている。
数年前まで4人のBorisとしてギターリストの栗原ミチオさん(GHOST、YBO2など)が加入していた。今でも稀にだが、4人で演奏する機会もあるようだ。
とても轟音で、いつも冷蔵庫アンプが数台並んでいるイメージ。爆音!!
激しさだけでなく、静かな雰囲気の曲もあって楽曲が本当に多様。
アルバムなど音源で聴きたい方はこちら
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いかがでしたか?後半に行くに連れて、どんどん濃いバンド紹介になっていきました。全体的にちょっとコアな感じになりましたが…。
サイケデリックとは、中毒性のある音楽なんだと思います。絵画なんかでも、良いか悪いかはさておき、なんかずっと気になる絵ってありますよね。
そういう感覚で、わたしもこの幻想みたいな音楽にハマってしまっています。

現実逃避してー!って時に聴くと良い!わたしにとっては癒しなんだ。
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